
今回は、生活保護を受けるための親族の条件について解説します!
親族がいても生活保護を受けられます!

まず結論から言います!
親がいても法律的には何の問題もありません!
生活保護では、親がいるなら親に養ってもらうのが普通とされています。
しかし、親がいるからといって生活保護を受けられないわけではありません。
親に養うだけのお金が無い場合や、親との関係が悪い場合があるからです。
世の中は親に頼れる恵まれた人ばかりではないことに理解のある制度なのです。
生活保護では親の有無が問題になることはありません。
なので、親に遠慮して生活保護をためらう必要はありません。
生活保護は、国民の健康で文化的な生活を守るための制度です。
誰もが等しく救いの手を差し伸べられる資格を持っています。

生活が苦しいなら生活保護を受けましょう!
生活保護は全国民に与えられた権利です!
扶養照会(ふようしょうかい)という仕組み

生活保護を受ける時に、親バレしてしまうことがあります。
いわゆる扶養照会というやつです。
生活保護を受けようとすると、役所から親に「コイツ養えよ」という連絡が行きます。
親が養えるのなら養わなければいけないという制度ですからね。
しかし、この扶養照会は回避できます。
「場所がばれたら親にDVを受ける」「親に借金していて借金取りが来る」
と言えば役所は扶養照会をすることができません。
なぜなら、扶養照会が原因で自立できなくなる可能性があるからです。
生活保護は最終的には自立を目的とする制度なので、扶養照会できなくなるのです。

まあ自立しなくても何も言われないことが多いですけどね!
親と一緒に暮らせない正当な理由を言えばOKです!
扶養照会は、多くの人が生活保護をためらう理由になっています。
生活が苦しくても、親バレが嫌で生活保護を申請できない人が多いのです。
「親に迷惑をかけたくない」というのも理由として多いですね。
自分を養わせたら親の生活が苦しくなることもあるでしょう。
一応、親が「生活が苦しいから養えない」と言えば扶養照会を通過できます。
話が分かる親ならそう言ってもらった方が簡単ですね。
ソース:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-06-03/2018060303_05_0.html
上のグラフは、生活保護が必要な貧困者のうち何%が保護を受けているかを表しています。
日本は20%ほどで、ヨーロッパの国と比べて異常に低いことがわかります。
現在、日本は必要な人に生活保護が行きわたっていない状況です。
海外の先進国と比べても、異様に低い割合なのです。
日本は貧困な人に厳しい国で、生活保護への偏見も強いです。
親が生活保護に偏見を持っていた場合、扶養照会の拒否が絶対に必要になります。

扶養照会は多くの貧困者を苦しめています!
扶養照会を無くそうという政治的な動きもあるくらいです!
生活保護はいろいろ誤解されがちです

皆さんは生活保護を受けるための正しい条件を知っていますか?
世の中では、生活保護の条件を誤解されがちです。
「親か兄弟がいると生活保護を受けられない」
これは間違いです。さっき説明したやつですね。
「働いていると生活保護を受けられない」
これも間違いです。働けるかどうかは関係ありません。
生きるために必要なのは働くことではなくお金です。
働いていても給料が低すぎる人は生活保護を受けられます。
逆に、働いていなくてもお金がある金持ちは生活保護を受けられません。
普通に考えたら当然のことですよね。

生活保護は生きる権利を守るための制度です!
生きるために一番重要な収入や貯金が受給の基準です!
「生活保護の人は貧乏過ぎて不幸」
実はこれも間違いです。これは少し面白い現象ですね。
普通の国では、働いている一般市民よりも生活保護の方が貧乏で不幸なのが当然です。
しかし、日本はブラック企業が多いので働くと不幸になりやすいです。
さらに、ブラック企業は給料がとても低かったりします。
生活保護の人よりも自由に使えるお金が少ない社畜はたくさんいます。
生活保護は税金も医療費も免除されるので、意外と使えるお金が多いです。
税金や医療費を払いながら貯金する社畜よりも普通に幸せな生活ができます。

皆さんも生活保護のことを正しく知って下さい!
生活保護は国民の権利なので活用しないと損ですよ!