
こんにちは!ナマポで生活しているナマポ太郎です!
今回は、生活保護の支給額に関係する "級地" のお話です!
そもそも「級地」とは

「級地」とは、カンタンに言うと土地のランクです!
「地価」や「物価」と関係が深い言葉ですね!
生活保護では、生きていくために必要な最低限のお金がもらえます。
しかし、実はその最低限のお金の量は住んでいる地域によって違います。
たとえば鳥取よりも東京の方がマンション代が高いですよね。
他に、食べ物や家電の値段が違ったりもします。だいたい東京の方が高くなりますね。
そんな感じで、全体的に都会の方がモノの値段が高いので生活に必要な最低限のお金は多くなります。
生活保護ではその違いを "級地" という名前を使って分けていて、級地が高いほど支給額が増えるという仕組みにしています。

部屋を借りる時の値段やスーパーのモノの値段は、主に土地の値段で決まっています。
"級地" という言葉が使われているのはそれが理由です。
都会はたくさんの人が住みたいと思っているので、土地の取り合いが起きて土地の値段が上がります。
これは、オークションでみんなが欲しいと思っている物の値段が上がりやすくなるのと同じです。
東京の土地と鳥取の土地をオークションにかけると、東京の土地の方がたくさんの人が入札して値段が伸びるのは分かりますよね。
そうやって土地の値段が上がると、マンションを建てるために必要な土地の値段が高くなるので大家が元を取るために家賃が高くなります。
さらに、お店を立てる土地の値段も高くなるので経営者が元を取るために売り物の値段も高めになります。
そんなわけで、東京みたいな都会では人間が生きるために必要なモノの値段が田舎に比べて高くなっているのです。

モノの値段が上がれば生きるために必要なお金が増えます。
都会の方が生活保護でもらえるお金が多いのにはこういった理由があるのです。
ソース:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001h27t-att/2r9852000001h2a6.pdf
上の画像には、それぞれの級地に分類されている市町村の数と保護を受けている世帯の数がまとめられています。
級地の数字が小さい方が都会で数字が大きい方が田舎ですね。1級地は1級品の土地だから高いと考えれば分かりやすいです。
また、同じ1級地でも「1級地ー1」と「1級地ー2」に分けられています。
これは、1級地の中でも地価に差があるので細かく分けてあるといった感じです。
上の表を見ると、1級地は都会で人口が多くて生活保護受給者の数も多いことが分かります。
どうせ国が家賃を出してくれますし、せっかくなら生活保護の人が多い都会に住んだ方が暮らしやすいかもしれませんね。

生活保護の人が多い町は生活保護でも暮らしやすい町になりやすいです。
たとえば、都会ではご飯代を節約できる「炊き出し」がけっこうあります。
自分が住んでいる場所の級地を知りたい人は、こちらのページを見てみて下さい。
(厚生労働省のページです!開くのにちょっと時間がかかるかもしれません!)
大体の地域は3級地なので、ページの下の方を見れば自分が住んでいる場所を見つけやすいはずです。
都会に住んでいる人は1級地から2級地に目を通すと見つかりやすいと思います。
一応ページ内検索も使えますが、なぜか地域名の間にスペースが開いているので探しにくいです。
ページ内検索を使う時は、自分が住んでいる市町村の漢字を1文字だけ入力して検索しましょう。
級地ごとにもらえるお金の違い

厚生労働省のページから参考になりそうな画像を探してきました!
級地ごとにもらえる金額の例が書いてありますよ!
ソース:https://www.mhlw.go.jp/content/12002000/000771098.pdf
「生活扶助」は食事や遊びなど日々の生活のためにもらえるお金で、「住宅扶助」は家賃を払うためにもらえるお金です。
「生活扶助」と「住宅扶助」を足した「合計」が実際にもらえる金額で、いわゆる「毎月の保護費」ですね。
一人暮らしで生活保護を受けるのなら、上から2番目の「高齢者単身世帯」と同じくらいのお金がもらえます。
1級地ー1では13万5千円くらいで、3級地ー2では10万円くらいです。
この金額だと田舎の方が広い家に住めそうです。
都会の方がいろいろと便利ですが、自然も多いですし田舎で住むのも良さそうですね。

ナマポ太郎は1級地に住んでいるので月に13万円くらいもらっています。
都会のマンションは田舎よりもせまいので、そこはちょっと田舎がうらやましいです。
住むなら何級地が一番良いのか

生活保護なら好きな級地に住めますが、自分の住みたいところに住むのが良いと思います!
正直、どこに住んでも差し引きはそんなに変わらないのです。
都会の方がたくさん保護費をもらえますが、モノの値段が高いので減るお金も多くなります。
田舎はあまり保護費がもらえませんが、超格安スーパーがあったりするので節約しやすいです。
そういうわけで、結局どこに住んでも買えるモノの量はそんなに変わりません。
住む場所をお金で決めるのもいいですが、やはり自分の住みたいところに住むのが一番です。

都会では無料体験イベントとかも多くてタイクツしないのでナマポ太郎は都会派ですね。
年をとったら故郷の田舎に帰るのもアリだと思っています。
ナマポ太郎はアクティブなので都会に住んでいますが、そういうタイプの人は少ない思います。
大体の人は今住んでいる場所で生活保護を受けるのがベストなんじゃないでしょうか。
生活保護を受け始める時は級地とか都会とかにこだわらず、とりあえず落ち着くことが大切です。
いったん今の場所で生活保護を受けて、生活に余裕ができたらいろいろ考えてみましょう。
ちなみに、生活保護でも普通に引っ越しはできます。
いったん生活保護を抜けて引っ越してから引っ越し先でまた受給すればいいだけですからね。余裕です。

引っ越し前と引っ越し後でお世話になる役所が変わるので何の問題もありません。
生活保護で引っ越しすると怒られそうですが、そもそもバレないんですよね。
生活保護なら好きな場所に住めます!

現代人はどこでも好きな場所を選んで住めると言われています。
しかし、現実は全くそうではありません。
普通の人は働く場所によって住む場所を制限されます。
さらに、社員寮という収容施設にブチ込まれている人もいます。
そして、収入によって住める級地も限られています。
つまり、普通のサラリーマンには住む場所を決める自由が全く無いのです。
しかし、生活保護なら自分の住みたい場所に住むことができます。
お金は国が出してくれるので、1級地でも2級地でも自由に選べます。

生活保護を活用すれば、お金や仕事に左右されずに自由に住みたい場所に住めます。
仕事する能力が無い人でも仕事するのがダルい人でも都会に住むことができるのです。
「東京に住みたいけど家賃が高いから住めない」という人でも、生活保護なら東京に住むことができます。
東京の最先端の無料サービスを使ったり、ディズニーランドやスカイツリーのような観光地に気軽に行ったりもできます。
雪が降る日本海側の地域に住むこともできますし、沖縄みたいな暖かい場所に住むこともできます。
都会に住むのも地方に住むのも思うがままです。
仕事で稼がなくてもいいので、転勤で色んな場所を移動する大変な生活をする必要もありません。
生活保護は、現代人が失ってしまった「好きな場所に住む自由」を取り戻してくれる制度でもあるのです。

東京のお金持ちの家に生まれた人もいれば、地方の貧乏な家に生まれた人もいます。
生活保護は、そういう人たちの格差を減らしてくれる制度でもあるんですよね。
まとめ

最後に話がそれましたが、級地はとはつまり土地のランクのことです。
土地のランクが高いと住むのにコストがかかるので保護費も増えるといった感じです。
級地が変わると生活保護でもらえるお金の量も変わります。
一人暮らしなら一番たくさんもらえる1級地が13万円くらい、一番少ない3級地が10万円くらいです。
ただ、住んでいる場所によってモノの値段も違うので1級地の方がぜいたくできるというわけでもありません。
生活保護では好きな場所に住むことができるので、自分の住みたいところに住みましょう。
都会にも田舎にもそれぞれ良いところはあります。
級地にとらわれすぎず、自分が一番幸せに生活ができるところに住むのがベストですよ。